コールセンターにとどいた声

介護家族の声

CASE01

経済的な支援が知りたい[相談者:妻]
[対象者:夫 50代 アルツハイマー型認知症]

相談内容

夫は昨年から仕事上でミスが重なり、会社の産業医から専門の医療機関を勧められ、受診をしました。検査の結果、アルツハイマー型認知症と診断されました。会社に診断結果を伝えると、配置転換等の配慮がありしばらくは仕事を続けてきました。しかし最近、その仕事も難しくなり、他の従業員からいろいろと意見も出ているとの連絡が会社からありました。子どもがまだ学生でもあるため、夫もまだ働かないといけないと思っています。今後、会社の人事の方と夫の部署の上司と私で話し合いの場が持たれます。
もし退職となったら経済的にどうしたらいいでしょうか。

相談者の思い

  • 夫にはまだ働いてほしい
  • 子どもの学費などの経済的なことが不安
  • 会社との話し合いが不安

相談員の対応

相談者さんのお住まいの県には若年性認知症支援コーディネーターが配置されていますので、まず相談をしてください。
経済的なことはとても不安ですね。若年性認知症コールセンターのホームページには、生活を支える制度や支援(傷病手当金・自立支援医療・精神障害者福祉手帳・障害年金など)を掲載しています。一度ご覧ください。制度等について分からない点がありましたらまたコールセンターにご相談ください。

CASE02

高齢の私が介護を続けるには[相談者:姑]
[対象者:嫁 40代後半 アルツハイマー型認知症]

相談内容

嫁は昨年アルツハイマー型認知症と診断されました。会話に支障はありませんが、もの忘れがあります。最近、日常の家事全般ができていません。自宅内は物が散乱していますが片付けられません。洗濯物も1~2枚ずつ洗っていたり、冷蔵庫は宅配の食品であふれています。小学生の孫の学校用品の購入に必要なお金を用意することもできません。多忙な息子に代わり、家事全般を別居の私が手伝っています。孫の学校関係については、息子が話をしてPTA役員などは配慮してもらえましたが、地域との関わりのことまでは把握できていません。嫁も孫のことは一生懸命やろうとしています。しかし、孫の進学塾の送迎もできなくなってきたため、その母を思い、孫は自らの意志で塾をやめました。私も病気があり、思うように家事もできず疲れて休んでいると、孫がそっと夕飯を作ってくれました。気丈に振る舞う孫の姿を見ていると辛くて涙が出てきます。

相談者の思い

  • 子育てを頑張る嫁の姿がいたたまれない
  • 自分が親子の時間を邪魔していないかと悩んでいる
  • 相談者自身も病気があり、今後も手伝えるか不安
  • 孫の将来が心配

相談員の対応

ご自身も体調が優れない中での介護は大変ですが、息子さんご家族は本当に感謝されていると思います。お孫さんも気丈に振る舞っていますが、おばあちゃんの存在が心の支えになっています。今後のお孫さんの将来も心配ですね。学校にはスクールカウンセラーがいます。お孫さんが誰にも話をできない家庭の悩みを相談することもできますし、学校生活を不安なく楽しく過ごせるようにサポートしてもらいましょう。
お嫁さんについても、若年性認知症支援コーディネーター地域包括支援センターに相談をして、相談者さんが頑張りすぎて体調を崩さないようにしてください。

CASE03

会社との話し合いは家族も一緒に行くべきか[相談者:妻]
[対象者:夫 50代前半 認知症]

相談内容

夫は先月、会社から促されて会社指定の病院を受診しました。会社に提出した診断書には認知症の可能性があり、さらなる詳しい検査が必要と記してありました。夫はその病院に通院することを拒否したため、私が調べた病院を受診して認知症と診断されました。医師との関係性も良いです。その後、会社から連絡があり、話し合いをすることになりました。話し合いの内容は、夫の会社での様子や意向についてであり、夫は書類などの内容を理解できないので責任のある仕事を任すことができないということでした。また会社指定の病院の診断書にあるように詳しい検査結果を伝えなければ退職してほしいと言われていました。通勤についても運転を止めてほしいと言われました。
今回の話し合いについては、私から主人に伝えてほしいと言われました。

相談者の思い

  • 夫に今回の話し合いの内容をどうやって伝えようか
  • 会社に夫の味方になってくれる人がいない
  • このまま本当に退職しなければいけないのか
  • 学生の子どもがいるので主人にはまだ働いてほしい

相談員の対応

会社との話し合いで、ご主人抜きで話を進めるということは互いの関係性を悪化させる可能性があります。奥様自身が調べて受診をした病院で診断書を作成して頂き、それをもとにご主人も話し合いに参加してもらい、話を進めてみてはどうでしょうか。配置転換やジョブコーチを利用して就業を継続できるかもしれません。会社側も対応方法が分からないなかでご主人と仕事をしているので意思疎通がうまくいかないのではと思います。会社で認知症サポーター養成講座を開催して頂けると、より理解が深まり、意思疎通も円滑にできると思います。