コールセンターにとどいた声

支援者たちの声

CASE01

支援者のできることはなにか[相談者:市役所福祉課職員]
[対象者:男性 50代前半]

相談内容

先日、市役所の窓口に一組のご夫婦が相談に来られました。男性は若年性認知症を発症しており、すでに退職し自宅で過ごしていました。男性は「自分にはまだまだできることがあると思う。介護サービスではなくほかに何かできることはないか。」との思いを持っていました。妻は「同じような立場の人同士で語る場がほしい」と話されました。
相談を受けてシルバー人材センターに相談してみようかと思っています。他にはどのような活動が考えられるでしょうか。

相談者の思い

  • まだまだできることがあるご本人に何かやれる場を探してあげたい
  • ご本人が取り組めることはどんなことだろう
  • 本人とその家族同士が交流できる場はどこにあるだろう

相談員の対応

ご本人の活躍の場があるということは、とても意義のあることだと思います。障害者手帳を取得し障害者枠での就労をハローワークで相談できること、福祉的就労(就労継続支援A・B型など)地域ボランティアなどの案内ができます。介護保険サービスにおけるデイサービスでも作業に取り組む事業所がある場合もあります。
また介護家族やご本人が同じような立場の人同士で語る場としては、本人・家族交流会家族会認知症カフェなどの活動を紹介されると良いでしょう。その際に各都道府県に配置されている若年性認知症支援コーディネーターを案内されることをお勧めします。若年性認知症支援コーディネーターは本人・家族交流会やカフェに関わっていることも多く、その人に合った場を探してもらうこともできます。若年性認知症支援コーディネーターと協力しながら新たな交流の場を作っていくことも良いでしょう。

CASE02

認知症カフェを開催して[相談者:認知症カフェ開催者]
[対象者:認知症カフェ参加者]

相談内容

認知症カフェを月に一度、開催しています。対象者を限定していないので、年齢も状況もさまざまな方々が来られて、その参加目的もまたそれぞれに違います。そのような中で、認知症のご本人がほかの方の持ち物に触れたり、歩き回ったりする行動に対して、他の参加者から怪訝に思う声が聞かれることがあります。
 開催者としては、どのような方々にも有意義でかつ心地よい時間を過ごしてほしいと願っています。認知症のご本人やまたその周りの方に対して、どのように対応するのがいいだろうかと考えています。

相談者の思い

  • 認知症カフェにおいて認知症のご本人への接し方はどうすればよいか
  • 認知症カフェに来てくださっている人みんなに認知症の方の症状を理解してもらうにはどうすればよいか

相談員の対応

相談者さんが開催するカフェの趣旨を改めて思い起こし、それをスタッフ間で共有できていくといいですね。
全国に様々な認知症カフェが存在していますが、参加者を限定しないもの、あるいはご本人とそのご家族などに限定するものがあります。また、認知症に関する学びに主軸を置くカフェ、情報交換や交流が目的のカフェ、ゆったりと休息を意識したカフェなどその形は多種多様です。対象者を限定していないところでは、認知症に対する知識の有無や見解も様々だと思います。認知症のご本人が感じる心地よさについて、同伴のご家族があるようならその情報をお聞きしたり、必要であれば認知症のご本人には個別にスタッフが対応したり、着席する場所を指定するなどの方法を検討されてもいいですね。ほかの参加者に関しても同じように考えていくことができます。
また認知症のご本人やご家族の了承を得て、専門職を中心に認知症についての理解を深めるミニ講座などを開き、カフェの参加者で話し合うこともいいですね。その際ボランティアを募ったり、誰もが参加できる体制を整えることも良いのではと思います。 毎回のカフェ終了後に課題があればその解決に向けての検討をし、時には今後の様々なケースを想定し対応のアイデアを出し合うなど、充実したカフェ開催を全スタッフで取り組んでみてください。