コールセンターにとどいた声

ご本人たちの声

CASE01

もしかして若年性認知症かも?と不安を感じている[50代前半 男性 会社員]

相談内容

私は、妻と大学生の子どもと暮らしている会社員です。1年ほど前からもの忘れをするようになり、新しいことが覚えられず同僚や上司に指摘されるようになりました。仕事の内容が変わったこともありますが、顧客とのアポイントメントを忘れたり日付や曜日を間違えるなどが頻繁になり、心配です。お酒の量も多く記憶を失くすこともあり睡眠も足りていない状態です。家では普通に過ごしているつもりですが、内心不安で仕方ないです。私は認知症でしょうか。

相談者の思い

  • 健康に気を使っていないことはわかっているが、何をどう改善したらよいのかわからない
  • この先、今の仕事を継続していけるのか不安だ
  • 家族には心配をかけたくない。

相談員の対応

普段の生活を一度見直し、改善が必要と思われる点をいくつか書き出してみてはどうでしょう。例えば記憶をなくすほどの飲酒は問題があります。毎日の飲酒量を減らし休肝日を作るなどしてください。それでも症状が緩和されないなどであれば受診も検討してください。
受診の方法は、相談者さんにかかりつけ医がありましたら、まずかかりつけ医に相談し、専門の病院に紹介状を書いてもらうとスムーズに受診できます。心配な症状を記録したメモなどを持参すると症状を正確に伝えられると思います。そこで専門病院への受診が必要と判断された場合、紹介状を書いてもらうことができます。
奥様にもさりげなくお話されて一緒に取り組んでいってもらえると安心ですね。

CASE02

主治医以外の医師に意見を求めたい[50代後半 男性 会社員]

相談内容

私は先月病院で血液検査とMRI検査をして、医師から「年齢以上の萎縮箇所がみられ、アルツハイマー型認知症の初期だと考えられる」と言われました。認知症の進行を抑える薬は処方されず、生活改善しながら様子を見るように言われたのですが、家のローンも残っており定年までなんとか頑張って働き続けたいと思います。子どもは2人で社会人と大学生である。できればセカンドオピニオンを受け薬も処方していただきたい。

相談者の思い

  • 少しでも進行を抑え、仕事を続けていきたい。
  • いろいろ情報を集めるためにセカンドオピニオンを受けたい。

相談員の対応

ストレスを強く感じることがなければ、お仕事を継続して社会との接点を持っておられるほうが、症状の進行抑制のためには良いことだとされています。無理なく継続できるよう、調整していかれると良いと思われます。お住まいの県には認知症疾患医療センターが何か所か設置されています。また、日本老年精神医学会のホームページも参考にされて下さい。セカンドオピニオンについては相談先の病院に申し込み方法等を聞いてください。その際に最初に診断を受けた主治医の紹介状や画像データを求められることもありますので、セカンドオピニオンの医師と主治医との連携は欠かすことができません。この先、各種の社会資源活用の際に、診断書を書いていただく等、継続していく事になる主治医との関係は、大切にして下さい。

CASE03

退職したあとの居場所を探している
〈就労継続支援B型事業所〉[50歳後半 男性 会社員]

相談内容

認知症と診断され退職しました。1年程前から慣れた仕事なのにやり方がわからなくなりました。同僚に聞いたすぐあとでもやれないのです。忘れるというより頭に入ってないというか理解できないという感じでした。また頭が真っ白になっているようにも感じました。これはおかしいと思い受診しました。医師からは今はまだ認知症の初期段階なので工夫しながら今までと変わらない生活ができると言われました。しかし仕事ではそうはいかないと感じ会社のみんなに迷惑をかけるのではと思い、辞めることにしました。大学を卒業してからずっと勤めていた大好きな会社でした。ですから何かまた仕事がしたいと思っています。自分に合った仕事、できる仕事、なんでもいいのでやってみたいと思っています。

相談者の思い

  • 本当は会社を辞めたくなかった
  • 働くことが好き
  • なんでもいいので仕事がしたい
  • 人と関わりたい

相談員の対応

相談者様は一生懸命仕事をされていたのですね。大好きで責任のある仕事を離れる決心をされたことは大変つらい判断だったと思います。今回は少し早いリタイアでしたがまた新しく仕事を始めることは十分可能だと思います。
 例えば障害者の支援の中に就労継続支援事業所があります。就労継続支援B型事業所ではそれぞれの得意なことや個性を生かした作業をすることができます。支援員が仕事の調整をしてくれたり、相談にのってくれます。事業所によって通所方法、利用料金、収入等は違いますが、ハローワークでも尋ねることができます。若年性認知症支援コーディネーターにご相談頂くと支援の内容を聞くことができ、またハローワークや事業所に同行してくれる場合もあります。

CASE04

退職した後の居場所を探している
〈認知症カフェ〉[50歳前半 男性 自営業]

相談内容

長年自営をしていましたが、発注数を間違えたり、得意先からの連絡を聞き間違えたり、通帳をなくすことが重なり自営を退きました。幸い息子が後を継いでくれたので廃業せずにすみましたが、もともと趣味もなかったため毎日テレビを見ているだけです。家にいても薬を飲んだかどうか、ご飯を食べたかどうか不確かでこれからどうなっていくのか心配ばかりしています。妻も自営を手伝っているので家には自分一人です。家事も頼まれることはありますが、うまくやれないのではと思うとやることができません。自営の時のように誰かと話したいと思いますが病気になったので話せるかどうかも不安です。家族も忙しくて自分の気持ちをわかってくれません。 少しでも不安な毎日が緩和される方法はないでしょうか。

相談者の思い

  • 不安な気持ちを解消したい
  • 毎日何もやることがなくつまらない
  • 自分の気持ちをわかってくれる誰かと話したい
  • 病気も今後どうなっていくのかもっと知りたい

相談員の対応

人と会って話すことが多かった自営の頃とは全く逆の毎日になってしまいましたね。相談者さんは以前から人と話すことが好きだったので「認知症カフェ」や「本人交流会」への参加をお勧めします。カフェでは認知症の人もそうでない人も楽しく話すことができ、また専門職のいるところでは自分の気持ちを聞いてもらえたり不安なことを相談することができます。
「本人交流会」では認知症のご本人やそのご家族が病気に対する気持ちや生活上での困りごとを話し合うことができます。認知症の人の気持ちをわかり合うことのできるピアな場として多くの会が発足しています。時間帯やイベントは様々ですので若年性認知症支援コーディネーターやお近くの地域包括支援センターなどにお尋ねください。