コールセンターにとどいた声

子どもたちの声

CASE01

認知症になった母の介護が辛い[相談者:娘 30代後半 会社員]
[対象者:母親 60代 アルツハイマー型認知症]

相談内容

私は実家で両親と暮らしています。母とは昔から仲が悪かったのですが、認知症と診断されてからの相談者に対する母の言動は攻撃的で、暴言や暴力が出ることがあります。母が攻撃的になっている時には、家から出たり別室に行ったりして母から離れるようにしています。このような状況に辛さを感じていますが、今のところ実家を出て一人暮らしするということは考えていません。父親はおとなしい性格で母への対応に関わりません。私もこの先、母の介護には自信がありません。

相談者の思い

  • 母との関係が良くない中で介護生活が辛いがどうしたら良いか。

相談員の対応

今までお一人でがんばってこられたこと、本当に大変でしたね。
全国の各都道府県や政令指定都市に配置されている若年性認知症支援コーディネーターに相談することをお勧めします。介護家族の悩みを聞いてもらったり、アドバイスを受けたりすることで気持ちが楽になることもあり、解決のヒントが見えてくるかもしれません。様々な専門職に関わってもらいお母様に合うサービスを利用していくことで家族の関係も変わってくる可能性があります。

CASE02

認知症の父を看る母の介護負担をなんとかしたい[相談者:娘 30代前半]
[対象者:父親 60代前半 認知症]

相談内容

公務員だった父は3年前に診断され、仕事の継続は無理だと判断されたため退職しました。求職は望まず、特に趣味を持たない父は家に引きこもる生活となりました。診断から半年ほど経つと暴言が聞かれるようになり、最近は母への依存度が高くなり、娘の私と2人で話したりするだけでも怒り出してしまいます。母は毎日のように暴言を浴びせられ、一日中父に怯えており心身ともに疲弊しています。認知症カフェやデイサービスなどの利用を促してみましたが父は顔色を変えて強く拒否します。ある日母が私に「あなたは帰る場所があっていいわね」とぽつりと言いました。私は母のことも心配で毎日様子をみに実家へ行っています。今父親の病気を理解してくれている婚約者と一緒に生活をしていますが、彼の両親からは結婚を許してもらえていません。

相談者の思い

  • 父の暴言を何とかしたい。
  • 母の休める時間を作ってあげたい。
  • 自分の将来も心配。

相談員の対応

お父様の感情のコントロールについては主治医に状況を伝えてください。お母様の体調などを考えるとなるべく早めに若年性認知症支援コーディネーターに相談されることをお勧めします。家族だけで抱え込まず、専門職も交えて話し合うことでご家族それぞれの生活のために必要な支援が整理されてくると思います。
お話を伺いご両親を支えながら毎日がんばってこられたことが伝わってきました。あなたの将来も大切にしてほしいと思います。2人の気持ちを大切にしてご家族でよく話し合ってください。良き理解者である婚約者の方との明るい未来が待っていることを願っています。

CASE03

実母が若年性認知症を発症、自分も認知症ではないかと心配[相談者:40代前半 女性パート勤務]

相談内容

母は60代前半で認知症を発症しました。在宅介護をするうちに自分も精神疾患を患ってしまいました。
自分が遺伝性の若年性認知症を発症してしまうのではないかとの不安から医療機関で認知症の検査を受けましたが異常はないとの結果でした。しかし、その後、直近の行動を覚えていないなどの症状が現れたため、やはり認知症ではないかととても不安に感じています。

相談者の思い

  • 夫や子どもに何度も確認するので負担をかけていると思う。
  • もし遺伝性の若年性認知症だったら子どもに申しわけない。
  • 死にたい。

相談員の対応

(気になる症状などのお話をゆっくり傾聴したうえで)
遺伝性の若年性認知症はごく稀であるようです。
日々、不安が強いご様子がうかがえます。気分の落ち込みもあるようですので、次の予約日を待たずに早急に通院している精神科に受診し、主治医にご相談下さい。
次回のお電話をお待ちしております。